2017-01-01から1年間の記事一覧

酒と作家たち 立野信之

立野信之(1903−1991) 直木賞(叛乱・・未読)を受賞した作家。 酒をこよなく愛した作家のようで、新宿の樽平の馴染み。 この店では、もっぱら山形の日本酒「住吉」と「樽平」を菰被りの樽から供していた。 作家は、辛口の「住吉」を好んだ。 菰被…

酒と作家たち 船山馨

船山馨(1914−1981) 作品 「石狩平野」「お登勢」義父に連れられ、中学から芸妓の居る酒席へ。 義父の好みは「沢の鶴」 一人酒の楽しみ 好みの酒を、自分の飲み加減にあたため、気に入った焼きの盃で飲む

酒と作家たち 小堀杏奴

小堀杏奴(1909−1998) 森鴎外の次女(長男 森於菟 、長女 森茉莉 、弟 森類) 父も兄も夫(小堀 四郎 画家)もあまり酒をたしなまない環境で育つ。 酒に関して 悪い酒を義理の兄(山田珠樹 仏文学者)より いい酒を日夏 耿之介(英文学者)と辰野隆…

酒と作家たち 里見紝

里見 紝(1888−1983) 作家 有島武の四男 読んだ本:「多情仏心」 小津安二郎と懇意で、里見の原作「彼岸花」と「秋日和」が映画化されている。 酒は、「飲むか飲まれるか」 人間圧倒的に「飲まれる」人間が多いと

酒と作家たち 田辺茂一

田辺 茂一(1905−1981) 新宿 紀伊國屋書店の創業者にして酒飲みで女好き 父の酒好き、祖父の女好きの両方をもらったか? 「夜の市長」 酒癖:声大きく、騒がしい 口三味線多々 スピーチをやたらやじる 「いまきたよ、安吾太宰と花見酒」

酒と作家たち 吉田健一

吉田 健一(1912−1977) 父があの吉田茂 よほど酒好きのようで、酒関係の著作に 「随筆 酒に呑まれた顔」、「酒宴」、「酒肴 酒」など酒の起源は、暇潰し 著作にも「ひまつぶし」

菜の花の沖から知る雑学2

「菜の花の沖(2)」(文春文庫)より知る雑学。 ■金毘羅さん サンスクリット語で「クンビーラ」は、鰐の意味。 船乗り(漁師・海賊)は、山を見て自分の位置の目印とした。 瀬戸内 塩飽諸島の漁師 塩飽衆の船は讃岐の金毘羅さんの祭られている山を目印とし…

「菜の花の沖」より知る雑学

この年になって初めて、司馬遼太郎の「菜の花の沖」を読み始めた。文庫本で全6冊だがまだ1巻目。内容は淡路島の漁村に生まれた青年(高田屋嘉兵衛)が海の商人として立身出世する話であるが、1巻の中に初めて知った面白い雑学を知ったので記す。 ■日和見…