ミッドナイト・イン・パリ


ウディ・アレン監督;この監督は、しばしば出演者としても登場するが本作品では脚本と監督に専念。確かに本作品では、タイムトスリップした過去のフランスには監督のアメリカ顔は出番がない。主人公のギルは、ハリウッドの映画の脚本の世界では売れっ子だが、本格的な作家をめざしパリに来ている設定。ギルが、実は監督のあこがれる姿の写しかとも。
監督作品はハリウッドのいわゆる大作よりシリアスな小品の名作が多いが、本作品でもギルの婚約者の父親やパリのいわゆる観光スポット(エッフェル塔ヴェルサイユロダン美術館など)を知ったり顔で講釈するポールを対称的に揶揄。
・面白い脚本;0時を回るとプジョークラシックカーが夜のパリの街角にやってきて、それに乗るとタイムスリップすると言う何かシンデレラの世界のような。タイムスリップした世界での登場人物が、よく知っている著名な作家・音楽家・映画監督・写真家・画家・・で面白い。
主人公ギルは、タイムスリップした1920年代(エコール・ド・パリとかシュルレアリスムとかダダイズムの時代)の人物にあこがれるが、この時代で恋人となったアドリアナは、今度はさらにさかのぼるベル・エポック時代を理想とする・・が面白みの極み。
以下に代表的登場人物と出身国を